娘がブログで日本とイタリアの小学校の違いを書いていましたが、それを読んでいろいろ思い出しました。

まず、入学式や卒業式をはじめ、始業式や終業式などのセレモニーがありません。娘が通っていた小学校は、入学の日は中庭に集められ、一人ずつ子供の名前を呼び、「今呼ばれた人は〇組です。担任は〇〇先生。」という発表のみでした。
新学期が始まる時も終わる時も、何となく始まり、何となく終わる。
始業ベルなんかもありません。
そして、小学校は卒業するまでクラス替えはありません。
5年間 (日本は6年間ですが、イタリアは5年で卒業) ずうっと同じ担任、同じクラスメイトです。
登下校は、必ず成人の保護者の付き添いが必要です。
イタリアの法律で、10歳以下の子供は保護者による保護が必要なため、子供ひとりで行動させることはありません。
そのため、登下校時は親やべビーシッターなどで学校の前は大混雑。
車で送迎する親も多いので、道路も毎日大渋滞です。
校舎にも違いがあります。
まず職員室がありません。
先生は、子供たちと同じ時間に登校し、授業が終わると子供たちと下校。
プリントが配られることはありませんでした。
連絡事項は、先生が「はい、今からいう事をノートに書いてね」と、子供たちにノートに書かせます。
もし、その日に子供が休んだりしたものなら悲惨です。
連絡事項があることすら分かりません。
が、そこはイタリア人。
高いコミュニケーション力でカバー。
子どもの送り迎えの時、学校の前で会った同級生の親との雑談の中での情報収集力は、半端ありません。
給食もあります。
プリモピアット(パスタやスープなど)、セコンドピアット(肉や魚などのメイン)、そしてデザート。
子どもに聞くと、給食のおばちゃんのサーブ付きだそうです。
パスタなどのプリモピアットが終わると、給食のおばちゃんが皿を下げて、セコンドピアットを持ってきてくれます。セコンドピアットが終わると、また皿を下げてくれてデザートを持ってきてくれたそうです。
驚いたのは、公立の小学校に全員入学できないこと。
保護者は希望する小学校に入学の申し込みをするのですが、定員オーバーの場合は、入学できない子供も。
その場合は私立に入れるか、もしくは空きのある他の小学校に入れるかの対応に迫られます。
そして有名なのは、夏休みの長さ。
6月中旬から9月中旬までの約3か月。
イタリアの子供に生まれたかったなぁ~と、誰もが思いますよね。
親は大変ですがね。