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<イタリア生活>排水管トラブル多すぎっ!(その1)

イタリアに住んでいた時の、排水管についてのエピソードである。


ある日、バスタブにためたお湯を流しはじめたとき、
バスルームの床の一部にみるみる水が溜まりだした。

※イメージ

やばっ。

バスタブの栓をあわてて閉め、バスタオルで漏れた水を拭き取る。
おおっ。あやうく水浸しになるところだった!!
もうっ、配水管詰まりだぁぁあああ。

イタリアの家は、とにかく水周りが弱い。
ローマで最初に住んだ家は、4年間で4回も、上の家からの水漏れ被害にあった。
そのあと引っ越した2つ目の家は、2年間のうちに1回。
またもや上の家からの水漏れ。

そして今住んでいる家は幸いにして上からの被害はないが、
やはり排水関係が弱い。
洗面台の排水が悪く、手や顔を洗ったあと、洗面台の中に、
いつも小さな湖ができる。

この間はこんなことがあった。

年末のある日、子供部屋の壁に水のシミができ、黒ずんだカビが
発生していることに気がついた。

子供部屋の隣はバスルームだ。

位置関係からして、どうやらバスタブの縁と壁の境に隙間ができ、
そこから水が浸入したらしい。
漆喰の壁を隔てて隣り合わせになっている子供部屋の壁に裏側から染み込んでいったのだろう。

この時は、日曜大工系は何でもやってくれる管理人さんに頼んだ。
もちろん管理業務外なので個人的にお金を払うのだが、
業者に頼むと金額が高いうえに、約束した時間に来ない人が多い。
仕事を休んで待つ者にとっては、じれったいことこの上ない。
仕事もテキトウにされる可能性も大である。

ということで、こんな場合は、まずは管理人さんに頼むことにしている。

この時も、仕事の合間を縫って、早速来てくれた。
とりあえず水漏れの原因となっていそうな場所をシリコンで塗り固め、
水道のパッキンが弛んでいる所を締めなおしてくれた。
その後、子供部屋の壁は乾き始めたので、多分もう大丈夫だろう。
あとはゆっくり壁のシミをどうにかすればよい。

と、思っていた矢先の排水管詰まりである。

そんな時に限って、ダンナは出張に行くタイミングだったりするのだ。
それも2週間以上!
全く役にたたないダンナである!
こんな事が何回も続くと、何か問題が発生しても、
自分で解決するクセがついてしまうものである。

頭をフル回転させ、持っている技術と経験と道具を駆使し、
何とかしようと試みるクセがついた。

これは日本で生活していたら、なかなか味わえないことである。
日本では、お金さえ出せばすぐに修理に来てくれる。
日本では常に欲しいものが手に入り、快適な生活があたりまえ。
そう、日本では。

でも、イタリアの場合は、そうじゃないのである。
突然、自分で何とかしなければならない状態に放り出される。
そんな事の繰り返しが日常となっているため、
自分の原始的なパワーの源を、いつのまにか引き出させられてしまうのが、
このイタリアなのである。

とにもかくにも、排水をどうにかしなければ。

とりあえず、少しずつなら流れるので週末まではこの状態を維持させておこう。
今度の日曜日にでもバスルームの排水溝を除き、原因を探る旅にでも出かけようじゃないか。

管理人さんに頼む前にまずは自分でやってみるのだ、と心に誓った。

※イメージ

次回へ続く。

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