100歳人生の準備、はじめました。

  1. 海外

<イタリア生活>危なく警察に通報されそうになったことがある。

イタリアに住んでいた時、危なく警察に通報されそうになったことがある。

※イメージ

子どもを幼稚園に通い始めさせて数日後のこと。
夕方子供を迎えに行った時、幼稚園の先生が
いつもと違う神妙な顔つきでこう言った。

「ヨウコ!あなたの子供の体に変なものを見つけたんだけど」

「えっ?変なもの?」

変なものって何だろう?
私が気づかなかった何かの病気でも見つけたのか。
・・・不安になる。

「中に入って。子供のところに案内するから。」

幼稚園のルールで、迎えに行っても普段は建物の中に入れてもらえない。
建物の中も土足のため、子供を屋外の土ぼこりや菌などから
守るためなのだと思うが、
建物の入り口で子供を「はい」と渡してもらうだけである。

ただ、今日は珍しく中に招き入れられた。

何か悪い病気だったらどうしよう・・・。

保母さんに案内されて奥の部屋に入っていった。
迎えを待っている幼児たちの中に、我が娘も遊んでいた。

※イメージ


部屋で子供たちを遊ばせていた他の保母さんたちが神妙な顔をして
私を案内してきた保母さんと目配せをする。

そして保母さんが私の娘を仰向けに寝かせ、おむつを外し始めた。

「これを見つけたんだけど・・・」
見せてくれた保母さんの顔が、ちょっと青ざめている。

おするおそるのぞき込む。
見せられたのは、娘のお尻から背中にかけての青いアザ。

ん?

青いアザのように見えているのは、ただの蒙古斑だ。

「これはどうしたの?」
緊張したような面持ちで、私に質問してきた。

あー、そうか。
蒙古斑って打撲のアザのように見えるから、
もしかして、私が娘を虐待していると疑われた???
もしかして、西洋人の赤ちゃんには蒙古斑って無いの?
もしかして、警察に通報する事になるかも、と思っていた?

なるほど、そういうことね。
保母さん達の顔が青ざめていた理由が分かった。

「ああ、これね。これは蒙古斑というもので・・・。」
実際は、「蒙古斑」というイタリア語を知らなかったので
アジア人の赤ちゃんに生まれた時から必ずあるもので、
大きくなれば消えるもの、と長々と説明したのだが。

いぶかしげな表情ながらも、保母さん達は明らかにホッとした表情になった。
「あーびっくりした!警察に通報しなきゃいけなくなったら
どうしようと思っちゃった。」だそう。

念のため、
「この子の小児科の先生は蒙古斑の事、知っていましたよ。
もし信用できなければ、明日、幼稚園と提携している小児科の先生に
聞いてみてください。」
と付け加えておいた。

一応疑いは晴れたため、今日は娘と一緒に家に帰してくれた。

翌日、午後からの勤務だったので、昼頃に子供を幼稚園に連れていった。
保母さんたちは何も無かったかのように娘を預かってくれた。
きっと午前中のうちに、提携の小児科の先生に確認し、
私の疑いが晴れたのだろう。

でも、蒙古斑って、西洋人に無いんだね。
知らなかった。
日本人とイタリア人のハーフってどうなんだろう。
急に興味が沸いた。

後日、ハーフの子供がいるお母さんに聞いてみたところ、
蒙古斑がある子供もいたし、まったく無かったという子供もいて
割合的にはだいたい半々という印象。
どこの部分をどちらの親から受けついだかによるのかもしれない。

でも、幼稚園提携の小児科の先生、
蒙古斑のこと知っていてくれて良かった~。

ライザップイングリッシュ

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